6月20日 千葉大教育学部での講演

講演・社会啓発

2024.06.21

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千葉大学教育学部で小児がんを中心として、長期入院・自宅療養生活を必要とする患児への教育支援について話し、遠隔操作ロボットの紹介をしました。
参加してくださったのは、小・中学校の教員や養護教諭を目指している学生、大学院生、現場の教師の方たちです。
小児がんのこどもたちが長い入院生活を終えて、特別支援学校から原籍校に戻るとき、治療の影響で入院前と外見が変わっていたり、体力の低下や学習の遅れなどで自信がもてず、大きな不安が襲ってきます。それらの不安を少なくするために、入院中でも、遠隔操作ロボットを使って授業や行事に参加したり、クラスメイトとの交流を続けるツールとしてkubiやダブルスリーを紹介しました。
kubiのコンサルト会社がある神戸と大学をつないで、kubiが上下左右に動くと、学生さんたちから、「おお~」と驚きの声が上がり、みなさん、関心を持って講演を聴いてくださいました。
kubiの使用は、教育現場にとってはハードルが高いようで、現在の導入例は数例です。学生さんたちが教師になるころには、現場での苦手意識や、コスト、電波状況などが改善されて、ICTがスムースに活用されていくのではないかと大きな期待が持てました。
そして、現場の教師の方が長期療養している子どもたちの教育について深く考えてくださっていることに感動し、とてもうれしく思いました。
講演させていただきまして、ありがとうございました。(文責 中島)

講演の感想を一部ご紹介します。
・(病気について)小児がんという、通常の学級に通っていても起き得る障害という点からお話を聞くことができてよかった。特に、院内学級に通っているときの子どもの気持ち、親の気持ち、また、退院後復学するときにおきる子ども不安、親の不安を知ることができ、それを踏まえてコミュニケーションを大事にしていこうと思った。

•(子どもたち自身や生活について)人間関係や授業の進みに対する不安についてお話を伺い、自分と重ねてしまう部分がありました。
•(子どもたち自身や生活について)入院中の生活は暇で暇で仕方なかったし何をモチベーションにすればいいのかわからなく早く退院したいという気持ちしか湧き出てこなかったが、小児がんの子たちはがんと申告されたその日から心の準備もなく入院のつらい日々が始まりいつ終わるかわからないストレスに耐えていると思うと過酷でしんどいだろうなと思った。

•(教師として)Kubiの持ち運びの簡単さや便利さをよくわからずに導入を断ってしまうことは、とてももったいないと思いました。もし、このような場面に遭遇したら、動画で実際に見せたり、試しに使って見たりと行動していきたいです。
•(教師として)教育では何ができるかを考えていくのはとても難しいことでもあると思うが、それぞれの知識を組み合わせることでより良い形で再び学校社会に戻りやすい体制を作ることができるんだなと思った。

•(ICT利活用について) ICT機器を活用することでクラスや地域の人など社会と繫がることが簡単にできることを知りました。私が教員になったときには児童や保護者の希望があれば積極的に活用していきたいと思いました。
•(ICT利活用について) ロボットに関しては、実際に自分が教員になった際に、役立ちそうな知識を得られてとてもうれしかったです。特に、今回の話にかかわらず、人間知らないものに対しての恐怖感やわずらわしさがあるため、学校現場で活用されない事例を聞いて、知っているということの重要さを知りました。