11月17日 公開講座
患者家族への支援
2024.12.05
ひとりでも多くの方が聴講できるように、今年度は初めて、対面での講演とオンライン配信のハイブリッドで講演会を実施しました。例年より多くの方が参加し、会場とオンライン参加者がアットホームな中で講演会となりました。
講演の一つ目は、鈴木佐和子先生から、小児がん経験者の内分泌系への影響についてのお話でした。
小児がん経験者の2人に1人は晩期合併症を経験し、その中でも、内分泌障害は最も高い頻度で起こる合併症のひとつです。ホルモンの異常は生活の質に大きく影響するため、症状が現れたときは早めに主治医に相談し専門医に相談することが重要であると学びました。変化に気づくためには、普段から自分の体調を気にかけていくことが大切なことを改めて感じました。症例での説明もあり、具体的でわかりやすく教えていただきました。
次にパラクライミング選手である渡邉雅子さんの講演では、ひとりでは乗り越えられない壁を、医療者や周囲のサポートで乗り越えているという言葉と、義足を改良・工夫して何度も挑戦しているドキュメンタリー映画に感動し、勇気をもらえました。
オンライン参加者からは、就職時に病歴や体調をどのように説明したらよいか、小児がん経験者である渡邉さんが、治療後、周囲から励まされた言葉や行動はどのようなことかなどの質問があり、渡邉さんの貴重な経験談を参加者に届けることができました。
これからも、小児がん経験者にとって大切で役にたつ情報を取り上げていきますので、ぜひご参加ください。(文責 中島)
※当事業は公益財団法人公益推進協会「JM基金」による助成事業です。