2019年6月2日 第9回総会と勉強会を開催しました
講演・社会啓発
2019.06.02
今年度は長期フォローアップと妊孕性について講演をしていただきました。
ひとつ目は、寺田和樹先生(成田赤十字病院小児科)より、成人期を迎えた小児がん経験者(CCS)の長期フォローアップについて、全国の18歳以上のCCSにアンケートとインタビューを行った結果をお聞きしました。
成人したCCSの外来受診が少しずつ途絶えていく一方、経年的な晩期合併症や通院に関する問題などが多くなっている現状を知り、晩期合併症を早期発見するためにも、受診を続ける大切さと、どのようにして継続していくかを考えなくてはならないと思いました。
次に、川井清考先生(亀田IVFクリニック幕張 副院長・生殖医療事業管理部長)の講演では、ニュースなどで耳にしたことのある最新の生殖医療の画像を見せていただき、技術の進歩に驚きました。
また、宮川智子先生(亀田総合病院 臨床心理士)からは、妊孕性の温存をする場合の選択説明や意思決定の難しさなど多くの問題があり、心理的・経済的にとても負担が大きいという現状を知ることができました。
今年の勉強会は会員だけでなく、医療関係者の参加も多く、もっとお話を聞きたかったという声もあり、CCS・家族にとって、治療による妊孕性への影響は大きな関心のひとつだと改めて感じました。
勉強会は毎年6月第一日曜日に開催していますので、次回は是非ご参加ください。(文責 中島)