2019年11月14日~16日 小児がん学会
講演・社会啓発
2019.11.14
広島で開催された小児がん学会に参加してきました。
小児がん学会は、年に一回、医師、看護師の団体に加え、小児がん患者・CCS・家族の会である「がんの子どもを守る会」の3団体が参加し、様々な課題についての意見交換や交流を行います。
学会では、AYA世代の支援について、特に生殖医療・妊孕性、長期フォローアップの研究や活動報告が多くありました。
妊孕性は病気の治癒後、成長していく中で心配事や悩みになることが多く、いっぷく亭でも時々話題に上り、お互いの経験や想いを語り合います。
CCSや家族が、妊孕性だけでなく進学や就職などのライフイベントを主体的に選択していくために、病気の正しい知識や多くの情報を得られることが必要だとあらためて感じました。
最終日は、一番の目的である「いっぷく亭の開設」についてポスター発表をしました。
発表時には、多くのこども病院の皆さんが見守ってくださったおかげで、緊張しながらもなんとか発表を終えることができました。
2017年9月にいっぷく亭を開設してからの来訪者数は、のべ513名と予想以上に多く、うれしい結果となりました。これは、いっぷく亭を外来受診日の火曜日に設定し、外来や病棟で医師や看護師の声掛けで患者・家族が来訪し、リピーターが増えていったためです。
いっぷく亭は医療者と患者・家族が立ち寄り、垣根のない関係性の中で話すことができ、仲間づくりや情報交換、ピアサポートの場として大きな役割を果たしていることを紹介しました。
これからも集いの場としてのいっぷく亭にどうぞいらしてください。(文責 中島)