2011年12月19日 千葉大学医学部付属病院小児科訪問

患者家族への支援

2011.12.19

  • 2011年12月19日 千葉大学医学部付属病院小児科訪問

ちょっと寒いけど、きれいに晴れ渡った青空をみながら千葉大学病院に行ってきました人形劇団「ニッキ」の皆さんが、入院中の子どもたちに人形劇と、ペープサートを上演してくださることになったのです。プレイルームで準備をしていると、病室の中から「何が始まるの?」といった顔つきで子どもたちがこちらを見ていました。「おはよっ!」と声をかけると、ニコッと笑顔が返ってきます。上演時間になると、それぞれの病室から子どもたちがお母さんと一緒に集まってきました。人形劇は、お父さん狸とお父さん狐が自分の子どもたちに化け方を教えるお話です。呪文を習ってうまく化けた子どもたちが、今度は元の姿に返ることができるのか、大人の私もちょっとドキドキして見守りました。ふと見ると子どもたちも心配そう。でも、子だぬきと子ぎつねが無事、元通りの姿に戻れたときはみんなもホッとした顔になりました。 ペープサートは、「不思議なレストラン」というお話でした。あるレストランでものすごく大きな、そして野菜がいっぱいのっているハンバーグを誰よりも早く食べ終わることができたら、ライオンになれるというメニューを出しました。そこで、ちょっと弱虫の猫の男の子がそれを食べて強いライオンになりたいと挑戦したのですが、ひとつだけ食べられないものがありました。それは芋虫のから揚げです。どうしても食べられない、でも一番に食べ終わって強いライオンになりたいと思った猫の男の子は、ズルをして、テーブルの下にその芋虫のから揚げを捨てて、「たべたよ!」とうそをついたのです。それでもライオンになれたのですが……。 入院生活は、たとえそれが短い間でも、とてもつらいし、楽しくありません。ましてやそれが何ヶ月もとなると、それは入院したことのない人にはわからないほどつらいことなのです。でも、今日のように楽しいことがあれば、辛い治療も頑張ろうという気持ちになるかもしれません。少し早いけど、クリスマスプレゼントにもなりました。「ニッキ」の皆さん、本当にありがとうございました。