6月21日 千葉大学教育学部でのkubiについての講演

患者家族への支援

2023.06.29

  • 6月21日 千葉大学教育学部でのkubiについての講演
  • 6月21日 千葉大学教育学部でのkubiについての講演
  • 6月21日 千葉大学教育学部でのkubiについての講演

千葉大学教育学部でkubiについての講演を行いました。
参加してくださったのは、小・中学校の教員や養護教諭を目指している学生50名です。
小児がんは治る病気となり、退院後はほとんどの子どもが原籍校に復学して、友だちと一緒に授業を受けることになりますが、長期入院により、家族や友だちと離れて社会から孤立した生活を送らなければなりません。
子どもたちにとって一番大事なことは友達ですが、治療の影響で、髪が短い・薄い、体形の変化など、入院前と外見が変わっていたり、体力の低下や学習の遅れなどで自信がもてず、退院するときは、友だちに受け入れてもらえないのではないかと不安でいっぱいになります。
そこで、友だちの理解が得られるように、入院中から原籍校の友達と遠隔での交流を続けるツールとしてkubiを紹介しました。
Kubiは生徒側のタブレットを上下左右に指で操作すると、教室に置いたkubiの画面が上下左右に動き、教室の先生や生徒の手を煩わすことなく、生徒自身で友達や黒板など見たいところに向きを変えることができます。
神戸からオンラインでkubiにつないで、学生さんたちが先生側と病棟の生徒側の両方を体験しました。Kubiがあいさつやうなずきで上下に動くと、「おお~」と、どよめきが起こり、興味深く参加してくださいました。
もうひとつ持参した、遠隔操作ロボットtemiを追従で動かすと、面白がって、抵抗感なくオンラインツールに接していました。
現在、千葉県内の普通学級ではkubiを導入している学校がありませんが、学生さんたちが学校の先生になる時には、入院中は病院から、治療や体調不良で学校にいけないときは自宅から、スムースに遠隔授業が受けられることを期待します。(文責 中島)