7月15日 人形劇の訪問
患者家族への支援
2015.07.15
毎年7月にこども病院に来てくださっている「なんだろな」という人形劇団の公演がありました。
今年4月で活動開始から20周年を迎えた劇団です。
プレイルームの四方にたくさんの機材を組み立て、その上に暗幕を掛けて大きな舞台を作り、みなさん暑い中を黒子の衣装で頭巾をかぶって、始まり、始まり~
待ちきれず準備の時から椅子に座ってじっと見ている子もいました。
ひとつめのお話は、「へっこきよめさま」という昔話です。「屁(おなら)」を我慢しているお嫁さんが思いっきりおならをすると、お父さんが吹き飛ばされてしまい実家に帰されることになってしまいました。帰る途中、柿の実を落としたお礼に着物の反物をもらうと、「こんなに良いお嫁さんはいない」とお嫁さんの素晴らしさがわかって家に戻り、楽しく暮らしましたというお話しです。
そこから、お嫁さんがおならを思いきりできるところを作ったのが「へや」の始まりだそうです!? 知っていましたか?
人形はなんとも愛嬌のある顔で、東北なまりを分かりやすい言葉にして話しているのでなぜか温かくて、おかしくて、子どもも大人も一緒に笑ってしまいました。
ふたつめは、「はらぺこあおむし」です。原作はとてもきれいな絵本で、生まれたあおむしがたくさん食べて、さなぎになり、蝶に変身するお話です。ペープサートのおいしそうな果物やお菓子が動き回ったり、緑の傘を横に並べてあおむしに見立てたりと工夫満載で最後に蝶になった場面では、お花に囲まれてとても華やかでした。
病棟中のみんなで人形劇を見て、ほんわか気分になりました。
子どもも親も一緒に見た今日のお話にもう一度出会ったとき、「病院で見たお話しだ!知ってるよ!」ってちょっと自慢できますね。