5月5日 こどもの日
患者家族への支援
2015.05.05
「こどもの日」です。入院中のため外出できない子どもたちと一緒に皆でポテトチップを作りました。
ご存じの通り、ポテトチップは薄くスライスしたジャガイモを油であげたものです。つまり油を吸ったポテトなので、治療中の子どもたちだけでなく、ダイエットを考えている大人たちにもあまり良い食べ物とは言えませんね。でも、おいしい!誰もが大好きなスナックです。そこで油を使わないで作ることに挑戦しました。と言ってもとても簡単です。薄くスライスしたジャガイモを、クッキングシートに並べて電子レンジで裏表各3分前後、調理するだけです。病棟中にポテトの良い匂いが漂い始めました。看護師さんが用意してくださった色々なフレーバーの粉を出来上がったポテトにかけました。パリパリと良い音が、ますます食欲をそそります。もしかしたら市販のものよりおいしいかも。
祝日は外泊で家に一時帰宅する子どもたちも多いため、ちょっと寂しくなる病棟ですが、今日はそんなことはなく、外泊できなかった子どもたちにも笑顔や歓声が一杯となりました。こういう時間を持つことでまた治療に挑もうとする気力がわいてくるのです。私たちミルフィーユのスタッフが病棟につく前から子どもたちは楽しみに待っていてくれて、スタッフがつくと、「今日は何時からポテトチップ作るの?楽しみで昨日はなかなか眠れなかった」と言ってくる子もいました。見ると、さっさと入浴も済ませているではありませんか。いつもは後回しになりがちな、でもやらなくては行けないことを、皆、すませて待っているのです。辛いだけの毎日ではなく、少しでも楽しい時間を過ごし、治療に対して前向きになれる力を生む、そして辛い治療や様々な制限を伴う入院生活が後の生活にトラウマとして影響するのではなく、「大人でも大変な治療を私たちは頑張って乗り越えることができた」という自信につながればいいなぁと、改めて感じる時間でした。