12月23日 こども病院 クリスマス会
患者家族への支援
2016.12.23
一番の楽しみは1羽まるごとのローストチキンとロールケーキです。
脂肪制限のある子が、「ぼくがロールケーキを食べられないからロールケーキを作るのやめようよ」と言ったので、「みんなはロールケーキを楽しみにしているから作ろうよ。その代わり○ちゃんがたべられるお菓子を考えるからね!」と約束しました。
医師や栄養科と相談して○ちゃんには油分なしのメレンゲケーキを作り、ローストチキンは油のない胸肉の部分を食べることにしました。
当日、子どもたちは栄養科スタッフに教えてもらいながら野菜を切ったり、ロールケーキをきれいに巻き、ローストチキンを手際よく切りわける姿を興味深そうに見ていました。普段は顔を合わせることのない栄養科スタッフですが、子どもたちにとって大切な食事を作ってくださっているので、これからは、お互い顔を思い浮かべられるような素敵な関係になれると思います。
出し物では、幼児さんのマラカスや太鼓の合奏が愛らしく、成長を感じて温かい気持ちになりました。小学生以上の子は院内学級の先生の協力でハンドベルやピアノ、タンバリンなどの楽器を使ってクリスマスソングの演奏があり、子どもたちの真剣な姿にみんなで大きな拍手を送りました。
病棟医師のサンタクロースとスタッフのトナカイが登場した時は病棟中が大歓声!
子どもたちひとりひとりが先生サンタからプレゼントをもらい、お楽しみのケーキとチキンを食べて大満足です!
病棟に入れず待っているきょうだいも別室で飾り付けをして食べました。
○ちゃんも、自分で飾りつけたメレンゲケーキを食べて我慢ができました。みんなを自分に合わせるのではなく、治療のために今は同じものを食べられないけれど、代わりのお菓子を考えてくれたことを理解し納得したのだと思います。
クリスマス会が終わったあと、栄養科に子どもたちが飾り付けたロールケーキと紙工作のプレゼントを持ってお礼に行きました。
これは、栄養科に制限食のメニューの相談から下ごしらえのお手伝いや調理、片づけまで全面的に協力していただいて、治療に影響なくおいしく食べることができた感謝を子どもたちやお母さんたちから直接伝えたかったからです。
大勢で伺ったので栄養科の方たちは少し照れながらプレゼントを受け取ってくださいました。
食事や子どもたちの出し物のある大きな行事は、子どもたちの発表や製作、当日の体調管理や生活時間の調整など、栄養科、院内学級、病棟スタッフ、家族(きょうだい)の協力なしでは行えません。
そのつなぎ役としてミルフィーユスタッフが関わり、将来の子どもたちのために、「やってもらって当然」ではなく、感謝の気持ちを持って伝えることができる場にもしていこうと思います。