9月22日 マジックショー
患者家族への支援
2016.09.22
秋分の日・祝日で授業もなく保母さんもお休みで、子どもたちは時間を持て余しています。そこで今日は病棟でマジックショーをしました。
来てくれたマジシャンは、普段は塾で子どもたちに教えている塾長ですが… 今日は「魔法使いのお兄さん」としてマジックを見せてくださいました。
プレイルームに集まって、透明容器に入った白いサイコロを振ると、赤いサイコロに変わったり、印をつけたコインが一瞬のうちに2重の容器の中の布袋に入っていたり、はさみで切ったはずのロープが一本につながっていたり…。
魔法使いのお兄さんが紅茶のペットボトルを飲んだ後、ペットボトルを振ると色がどんどん薄くなり、透明になっちゃった!!
次々に不思議なことが目の前で起こるので、子どももお母さんも、えー!!どうして!?と頭をかしげるばかりです。トランプを両手で半分ずつ持って素早くシャッフルしてきれいに机に並べると、マジックではないのにウワーっと歓声が上がり、みんな目が釘付けになりました。
お部屋から出られない子どもたちの部屋にも行きました。
トランプマジックを始めると、治療中で体調が悪かった子が、起き上がって体を前に乗り出しました。自分が選んだカードがトランプの中から取り出されると目を丸くしてにっこり。笑顔になりました。お母さんもうれしそうです。
いつもは関心を示さない子もじっとトランプを見つめて自分で考えたことを口にしています。一緒に見ていたお父さん、お母さんも目の前で見たのは初めてで、すごーい!と感激していました。
変化の少ない入院生活の中で、驚きや不思議なことに気持ちを動かすことが子どもたちにとって大切な体験や好奇心に繋がっていくのだと思います。
お忙しい中、たくさんのマジックを見せていただきましてありがとうございました。