11月9日 こども病院 大運動会
患者家族への支援
2016.11.09
この日の昼食は運動会の気分を盛り上げるために、栄養科のスタッフが運動会のお弁当をイメージして、楽しく、たくさん食べられるようなメニューを考えて、新幹線の容器に入った鶏のから揚げや卵焼き、フルーツとミネストローネスープ、おにぎりを準備してくださいました。
今日は特別に病棟医師や師長も子どもたちとテーブルを囲んで同じ昼食をとりました。 おにぎりは、うめぼし、昆布、鮭、ふりかけの中から具を選んで自分で握ります。こどもたちは慎重に手のひらにご飯をのせて、好きな具を入れて、丁寧に握り、塩を付けて、のりを巻いて・・・出来上がり!
小さな子には栄養科スタッフがおにぎり作りを手伝ってくださり、口いっぱいにほうばりました。初めておにぎりを握った子もいます。お互いおにぎりを見せ合いながらいつの間にか食べてしまいました。 無菌室にいて食欲がない子も、「今日はおにぎりを全部食べたんです!」とお母さんが嬉しそうに話してくれました。治療中で食欲がない子も自分で作るおにぎりは特別で、にこにこしながら食べてしまいます。少しでも食べてほしいと願っているお母さんにとっては、なによりうれしい光景でした。
午後はいよいよ運動会。開会式で中学生が挨拶してからみんなでラジオ体操をして、赤組、白組に分かれて競技の始まりです。
はじめは「玉入れ」です。紙を丸めたボールを医師が持っているビニール袋のかごに入れます。この競技は、小さな子や車いすに乗っている子もできる競技として、子どもたちの提案で行いました。素敵なアイデアでしょう?!
次は「仮装おかし食い競争」です。2人ずつスタートして紙に書いてある衣装を着て、つるしてあるお菓子を手を使わずに取るのです。赤ちゃんやお母さん、ミッキーやチアガールの衣装はちょっと恥ずかしかったけど、お菓子を取るときは頑張りました。
最後の「ぐるぐるバット風船わり」はお母さん、看護師、教員がはりきりました。バットを額に当てて5回まわって風船を割るのですが、目が回ってイスまでふらふらでたどり着つくのも大変。普段は見られないお母さんや看護師の姿をみて子どもたちは大うけでした。
結果は、大接戦のうえ赤組が勝ち、表彰式で保育士手作りメダルの授与をしました。 病棟看護師と院内学級の先生方が企画し、得点板、応援グッズ、メダルや玉入れの玉の作製、お菓子や用具の買い出し、おいしいお昼ご飯など、この日のためにみんなが協力して作った大運動会でした。
3歳の女の子は「また運動会するかな?今度はいつ?あした?」としきりに聞いてきたそうです。 病棟でしかできない運動会、楽しい思い出になりますように。