12月23日 千葉県こども病院 クリスマス会
患者家族への支援
2017.12.23
ことしも恒例のクリスマス会をしました。
子どもたちにとってクリスマス会の一番の楽しみは、一羽丸ごと焼くローストチキンとロールケーキの飾りつけです。
病棟で香味野菜を詰めて栄養科で焼いてもらった丸鶏が運ばれてくると、香ばしい香りが病棟中に広がって、「うわー!ローストチキンだ!」「おいしそう。鶏の丸焼きって初めて見た」と言いながら、子どもたちやスタッフが食堂に集まってきました。
子どもたちは栄養科スタッフが手早く盛り付けているのを、ワクワクしながら見守ります。
挨拶をすると、子どもたちは一斉に鶏ももを持ってがぶりっ!「おいしい!」と満面の笑顔です。
おいしそうに焼けたローストチキンと子どもたちのうれしそうな顔を見て、「来年はローストチキンを焼いてみようかな」と言いながらお母さんやスタッフも一緒に食べました。
子どもたちや家族と病棟スタッフがチキンやケーキを一緒に食べて、ゆったりとおしゃべりする時間は、病院にいることを感じないくらい和やかな空気になります。それを見ていると、ボランティアにとっても幸せな気持ちになりました。
脂質制限のある子には、ローストチキンのむね肉を切り分け、ロールケーキは小さくして低脂肪クリームと脂質のないお菓子をトッピングします。
カロリーも取りすぎないように、チキンやケーキを食べる分、昼食のスパゲッティを半分量にしてあります。
楽しみにしているクリスマス会で、制限を感じず、できるだけ同じものを食べられるように考え、丸鶏の下ごしらえや野菜の準備からケーキ作りまで、忙しい業務の中で協力してくださった栄養科スタッフの皆さま,ありがとうございました。
病棟スタッフ全員で踊るダンスやブルゾンちえみネタ、医師と師長のひげダンスなどの出し物や医師サンタクロースとトナカイの登場で、子どもたちや家族は、いつもと違うスタッフを見て大喜びしました。 親が参加する病棟行事にはきょうだいも連れてくることが多く、入院中の子どもとクリスマス会を楽しんであげたい気持ちと外にいるきょうだいにも寂しい思いをさせたくないと思い、行ったり来たりでなかなかゆっくり出来ません。 そこで、行事のときには、病棟の外で待っているきょうだいも別室でローストチキンとケーキを食べ、一緒に遊べる環境を作って、長い入院生活の中で、きょうだいへの影響ができるだけ少なくなるように配慮しています。
クリスマス会でもレモネードスタンドをしました。 子どもたちは、夏祭りの時に作ったレモネードの分量や作り方を覚えていて、中学生を中心に手際よくレモネード作りをしました。 子どもたちがクリスマス会に参加していたので、病棟スタッフがレモネードスタンドに立ち、お母さんやスタッフのみなさんが何杯もおかわりして、病棟中が協力してくださいました。本当にありがとうございました。
朝から一日かけてクリスマス会が終わると、多くの子が外泊して病棟は静まり返りました。 家でもクリスマスを楽しんで来てね。 メリークリスマス!(文責 中島)