5月8日 お料理教室とアクセサリー教室
患者家族への支援
2016.05.08
お料理教室でつくるのはタンドリーチキンです。
栄養士さんから、鶏肉の部位の違いを説明していただき、お肉の加熱不足による食中毒についても学びました。はじめはちょっぴり緊張していたこどもたちでしたが、調味料の計量をしたり、鶏肉をいれたポリ袋で調味料を揉みこむ頃には「うわぁ、冷たーい」「ぼくにもやらせてー」など、楽しさでニコニコになっていました。
鉄板にならべていざオーブンへ!
焼きあがるまでのあいだにアクセサリー教室です。アクセサリー教室で作るのはブレスレットです。
あらかじめ用意されたビーズパーツの中から、こどもたちは好きなパーツを選んで紐にとおしていくのです。さまざまな色が飛び込んできて「わー!どれにしよう。」「やっぱりこっちの色?」「みてみて。こうやったらもっとかわいい?」
すごく悩みながらもかわいい作品に仕上がったブレスレット。いつも頑張っている自分へのご褒美や、日頃お世話になっているかたへの贈り物にしました。
ビーズパーツの作成を担当した私は、小児がん経験者でこの病棟の卒業生です。この開催の日まで、パーツを作成するとき自身の入院中を思い出していました。ベッドから出られない時には望みをつなぎながら耐えたこと、ささやかなことでも刺激や励みとなって病棟にこもっていてもそれが大きな一歩になったこと。
このようなそれぞれの気持ちが、きらきらしたビーズをとおして共有できたように感じました。
タンドリーチキンも焼きあがり、病棟のみんなでおいしくいただきました。
治療中だるくて食欲がないときでも、このようなイベントのときは食べられてしまうのです、これは本当に不思議です。口内炎が出来ていたって、おいしいおいしいと食べられるのです。
闘病中に過ごしたいつもと違う一日は明日への希望につながります。私も何年も前のことなのに今でも思い出すので、あの頃の自分を確認できる大事な出来事だったのだと思います。