6月16日 千葉県こども病院 父の日のチヂミパーティー
患者家族への支援
2018.06.16
お父さんに感謝を込めて、病棟みんなでチヂミを作って食べました。
チヂミを作る準備として、栄養科で行っている食育の時間にチヂミに入れる材料を子どもたちと相談しました。以前入院していた韓国出身のお父さんにチヂミの材料を聞いてみると、白菜、ズッキーニ、パプリカなど、日本ではあまりチヂミには入れない野菜をいれるのだそうです!そこで、子どもたちにも韓国でよく入れる野菜を紹介し、入れたい野菜に色合いも考えた結果、ニラ、ズッキーニ、赤パプリカ、コーン、白菜、ジャガイモ、豚肉、エビに決まりました。
当日は、お父さんやお母さんと子どもたちが一緒に野菜を切り、チヂミ粉を混ぜて生地をつくりました。ひとりひとり、好きなだけ野菜を選んで生地にいれて、ホットプレートで焼くと、野菜いっぱいチヂミの出来上がりです。いつもは野菜を残す子どもたちが、おいしい!といいながら食べました。
廊下にテーブルを並べて、お父さん、お母さん、子どもたち、スタッフも一緒に子どもビールで「カンパーイ!」
子どもたちは、「なんだか酔っぱらった気分~」「居酒屋にいるみたいだね」「大きくなったらみんなで居酒屋に行きたいね」と、大盛り上がりです!
そして、子どもたちがお父さんに内緒で作った、子どもたちの写真入りのキーホルダーをプレゼントすると、お父さんたちはとても嬉しそうでした。
普段なかなか病棟で一緒になれないお父さんたちも、家族同士でテーブルを囲みリラックスして話している光景は病棟内とは思えないほど穏やかでした。
家族同士でゆっくり話せる機会ができてとてもよかったと思います。
入院中に知り合って、情報交換や相談をする「仲間」を作っておくことはとても大切です。退院後、だれにもわかってもらえないという孤立感や弱音がはけない苦しい気持ちの時に、やはり分かり合えるのは闘病仲間だからです。
成長した子どもたちが再会して、楽しく話をする場面を想像して嬉しくなりました。(文責 中島)