5月2日 千葉県こども病院 食育

患者家族への支援

2018.05.02

  • 5月2日 千葉県こども病院 食育

千葉こども病院でごはんのはなしをしました。
毎月第一水曜日は「食育」として管理栄養士を中心に食事の話をしています。
今月は「献立をつくろう」というテーマで、献立をみんなで作り、実際に病院給食にするという企画をしてくださいました。
4月の食育では、子どもたちが、主食と肉・魚・大豆製品などの主菜、野菜・海藻・きのこなどの副菜を写真の献立から選んで、バランスの良い食事について学びました。
今月は4月の内容を踏まえて、一食分の量の目安が、主菜は手のひらの高さ2㎝分、副菜は手のひらに山盛り一杯だと教えてもらい、ひとりずつお母さんや栄養士と一緒に献立を考えます。
自分たちが考えた献立が病院の食事で出ると聞いて、子どもたちは張り切って冷麺やそうめん、焼き肉、からあげ、大学いもなど、たくさんの献立を思い浮かべてから、色の濃い野菜を副菜に入れたり、乳製品がないからヨーグルトを加えたりと組み合わせを工夫していました。
普通食と加熱食(白血球減少時に食事からの感染予防のための加熱した献立)の2パターンを考えた子もいて、4東ならではの献立!?もありました。
管理栄養士から、地産地消の食材を使い、苦手な食べ物があっても食べられるものを増やすために食材を多くしていることや、麺類が主食の時は塩分が多めになるので、副菜は塩分少なめの献立にすることなどを聞き、様々な病気や年齢の子どもたちのことを考えて献立が作られていることを改めて感じました。
入院中は、好き嫌い以外に、治療の影響で食欲の低下や口内炎、味覚障害や制限食などで食べられないことも多く、その都度栄養科と相談して食べられそうなものを提供していただいていますが、自宅では親や本人が食べ物を選ぶことになります。
「食育」で子どもたちの成長に必要な食事の知識を親子で学ぶことはもちろん、一番大切な目標は、お母さんや本人が、退院後に治療の影響を少しでも少なくするための食事を頭で考えて選んで食べられることです。
入院中から、退院後を見据えた知識と意識を持つための活動を続けていきます。
今回作った献立がいつ登場するか、とても楽しみです!(文責 中島)

これは食育に使ったパンフレットです。千葉県のホームページに詳細が載っていますのでご覧ください。
【ちば型食生活食事実践ガイドブック概要版(グー・パー食生活ガイドブック)】
https://www.pref.chiba.lg.jp/annou/shokuiku/documents/201606gupagaiyohyousi.pdf
https://www.pref.chiba.lg.jp/annou/shokuiku/documents/201606gupagaiyoutigawa.pdf