4月11日 千葉県こども病院 映画会

患者家族への支援

2018.04.11

  • 4月11日 千葉県こども病院 映画会

今日は病棟内で「ガンバの大冒険」という映画を観ました。
4月は毎年、スタッフの異動などで病棟内が慌ただしいため、手軽にできる行事を行っています。映画は暗幕とスクリーンを張り、プロジェクターで映し出すだけなので、お母さんたちにも手伝ってもらい、病棟ボランティアだけで準備ができました。
子どもたちは、ポップコーンと特別の日にしか飲めないジュースが一杯だけ飲めると聞いて、とても楽しみに待っていました。
行事で食べ物を出すときは毎回、子どもたちができるだけ同じものを食べられるように、主治医や看護師、栄養科と相談しています。でも、どうしても調整ができないときは、同じ食べ物・同じ量が食べられない理由を説明して、代替の食べ物を用意することもあります。
今回も脂質制限のある子がいたので、あらかじめ一人分のポップコーンに含まれる脂質量を計算して主治医に確認を取り、栄養科が食事とおやつで調整してくださった結果、全員の手元にポップコーンとジュースが届きました。治療を最優先にする中で、子どもたち全員が楽しめるように、病棟全体が子どもや親の目線で考えてくださっていることにいつも感謝しています。

「ガンバの大冒険」は、40年ほど前にテレビで放映されていたアニメで、知っているお母さんやスタッフも多くいました。一時間半の映画を小学一年生の子どもたちが集中して観ており、ポップコーンとジュースにつられて観に来た中学生も最後まで部屋にもどらず観ていました。最後のシーンでホロリと涙を流しているお母さんもいて、親子みんなで映画を楽しめました。
ねずみのガンバが仲間たちと力を合わせて、巨大な白イタチのノロイに立ち向かう話は、「仲間」や「勇気」がテーマになっています。
この映画のように、子どもたちや家族が「仲間」として、励ましあったり、笑いあったりしながら、病気と立ち向かえる「勇気」を持ち続けられるように、これからも活動を続けていきます。(文責 中島)