2月12日 千葉大学医学部附属病院小児科 すしパーティー

患者家族への支援

2020.02.12

  • 2月12日 千葉大学医学部附属病院小児科 すしパーティー
  • 2月12日 千葉大学医学部附属病院小児科 すしパーティー

千葉大小児科ですしパーティーをしました。
お寿司を握ってくれたのは、お寿司屋さんを営む、闘病した子のお父さんです。
免疫力の下がった子どもたちが安全でおいしく食べられるように、調理器具は洗浄後に食品用アルコールスプレーで除菌し、炊飯器を持ち込んで炊き立てのご飯ですし飯をつくり、すしネタは加熱ずみのエビ、卵焼き、カニカマ、コーンマヨ、ツナマヨを準備しました。
脂質にも気を付けて、ツナマヨとコーンマヨはオイルカットのツナとマヨネーズで作ったのですが、子どもたちには一番人気のネタになりました。
お寿司屋さん姿のお父さんがテーブルの前に立つと、「本物のお寿司屋さんだ!」と病棟が一気に盛り上がり、手早くお寿司をにぎるお父さんに釘付けになりました。
小さな子には、半分ほどの大きさの軍艦巻きと握りを作ってくれる、サービス満点のお寿司屋さんに大満足。
いつもはほとんど食べない子が、おいしそうにお寿司を食べたときには、その子のお母さんだけでなく、周りのお母さんたちや病棟スタッフ、みんなで喜びました。
お部屋から出られない子の家族にもお寿司を配り、通りかかる医師や看護師にもお寿司をつまんでもらっていると、病院ではなく、和気あいあいとした地域の交流会にいるような感じがしました。
入院中のお母さんたちは、退院後にお寿司を握ってくれたお父さんのお店でまた集まろうねと話すほど楽しめたようです。
お寿司屋さんのお父さんは、長時間の握りで疲れたのにも関わらず、わが子の闘病中を思い出しながら、「みなさんに喜んでもらえてよかった」と、心から嬉しそうな笑顔を見せてくださいました。
入院中は先の見えない不安な日が続き、日々、気持ちが揺れ動きます。
そんな中で、お寿司を囲んでホッと一息できる時間を過ごしました。


(文責 中島)