8月10日 千葉県こども病院 夏祭り
患者家族への支援
2019.08.10
夏祭りの3日前にお母さんたちの発案で天井の飾りつけを決め、当日病棟に行くと、子どもたちの絵と工作でたくさんの飾りが出来上がっているではありませんか!
そして、お父さんの協力で、廊下の天井や壁いっぱいに飾り付けすると、病棟中がお祭り気分一色になりました。
定番の焼きそばやたこ焼き、かき氷、わたあめを食べ、差し入れの大きなスイカも食べて、もう、おなかいっぱい!
ゲームでは、輪投げや射的でおもちゃをもらい、スーパーボールと水ふうせんすくい、お菓子釣りを楽しむと、両手いっぱいのおもちゃになりました。
夜の花火大会は、普段病棟に入れないきょうだいも一緒に、家族全員で手持ち花火をしたあと、病棟看護師による工夫いっぱい、迫力いっぱいの花火に感動しました。
仕事の合間を縫って、安全で、あっと言わせる仕掛けを考えてくださった看護師の皆さん、朝から焼きそばやたこ焼きの準備をしてくださった栄養科の皆さん、本当にありがとうございました。
子どもたちと一緒に、家族、病院スタッフが協力し合い、この一日を作り上げることができました。(文責 中島)
夏祭りにお手伝いに来てくださった経験者の永野晃平さんの感想をご紹介します。
私は2010年1月4日(当時9歳)から19か月の間、4東に入院しました。
当時も夏祭りはあったようですが、「ひよこ(注1)」で熱もあり、花火どころかずっと部屋にいて何も食べられなかった思い出があります。ですから、今回が実質初めての参加となりました。
私は入院中4東で34人の友人ができ、普通以上に仲が良かったのを覚えています。
私のような病気になり、孤独で闘病するのはかなりきついと思います。だからこそ、周りの友達に励まされ、一緒に笑って、一緒につらいことも乗り越えられました。
しかし、自分からほかの患者さんと仲良くなるのはかなり難しいと思います。
そんな時に、このようなイベントで「ひとりじゃない」と感じることはとても大切だと思います。
私もミルフィーユの方々や看護師さんたちの企画してくださった沢山のイベントにより友達ができましたし、両親も他の親御さんと親交を深められてとても助かっていたと思います。
生活している環境も違い、入院するまでは関わりのない人々が同じ病棟で病と闘っています。同じ花火を見ることで「絶対治そうね」「治ったらまた花火しようね」と全員が同じ感情になっていると思うと、とても感慨深く、一番うしろでひとり涙ぐんでしまいました。
このような機会を作っていただきありがとうございました。
注1) ひよこ:白血球の数が300以下。感染に対し非常に弱くなっているために、人との接触は医療者や家族(中学生以上)のみとなる。