2012年11月25日 第3回公開講座を開催しました

講演・社会啓発

2012.11.25

  • 2012年11月25日 第3回公開講座を開催しました
  • 2012年11月25日 第3回公開講座を開催しました

今回は社会問題とも言える、いわゆるメタボについての勉強です
がん治療の長期的な影響の一つにこの代謝異常が挙げられるため、小児がん経験者の皆さんがどんなことに留意し、どのような生活を送ればより良い将来を築くことができるのだろうか、がん治療の経験のない方々とご一緒に学ぼうと企画したのです。
今回は社会問題とも言える、いわゆるメタボについての勉強です。
がん治療の長期的な影響の一つにこの代謝異常が挙げられるため、小児がん経験者の皆さんがどんなことに留意し、どのような生活を送ればより良い将来を築くことができるのだろうか、がん治療の経験のない方々とご一緒に学ぼうと企画したのです。がん治療経験の有無に関わらずメタボのリスクは経年的に上昇するからです。
代謝がうまくいかないと深刻な病気につながりやすくなります。そのメカニズムと問題点を帝京千葉総合医療センターの太田節雄教授に、特に小児がん経験者を対象としてお話をしていただきました。治療によってはメタボの問題が若いうちから出てきてしまうリスクを負う可能性があるからです。そして、どのようにメタボ予防をしたらよいのか、医学的な説明とともに具体的な予防対策を千葉県医師会理事で、西船内科院長の篠宮正樹先生にお話しいただきました。
やはり「食べ過ぎ」、これが大きな原因の一つだそうです。私はそんなに食べていないという方。本当にそうなのか、その日一日に食べたものをすべて書き出すと…、意外と食べているのがわかるそうですよ。よく噛んで食べると過食を防げるということはよく聞きますが、篠宮先生は「味わって食べる」という表現で説明されました。このアドバイスは素敵だなぁと思いました。ただ数を数えて口の中の物を噛むよりも、どんな味が感じられるのか意識して食べれば、自然にたくさん噛むことになるし、食べているという認識が強まり、その結果、脳が、ただ食べているときよりも少量で「十分食べた!満腹だ!」という指令を出すそうです。ダイエットに成功する方法の一つになりますよね。
そのほか「地球上にいる生き物の中で人間に生まれてきたことのありがたさ、幸せ、これを知ってもらいたい。それに気が付けば、自ずと、自分のことを大事に思えるようになる;。そして万病の元となるメタボにも注意しようとする気持ちも芽生える」というお話でした。

講演会に参加されたあるお母さまがくださった感想をここにご紹介します。
様々な角度からのお話しで、代謝に関することだけでなく、自尊感情の大切さのお話しなど、親としてどう育んでいくかを考えさせられました。そして、これは命の大切さ、自殺・いじめの問題の解決にも通じると感じました。 このような貴重な機会を与えていただきましてありがとうございました。