医薬ジャーナル社 小児がん経験者のために~よりよい生活の質(QOL)を求めて~
本の紹介
2018.04.04
上記の本をご存知ですか? この本が出版された時に”本の紹介“でお知らせしています。これは小児がん治療の影響が後にどのような形で現れる可能性があるのか、病気の種類、受けた治療法に基づいてJPLSGの長期フォローアップ委員会が分かりやすくまとめたもので、小児がん経験者にとって必携の本です。
最近、小児がん治療後の晩期合併症への関心が高まり始め、それによってこの本が再び注目され始めたのですが、すでに絶版、現在では中古本がネットで販売されるだけになり、10月24日現在で定価およそ¥4,000(税込み)が、約10万にまで跳ね上がってしまいました。
小児がんは治癒率が高く、元気に社会で活躍する小児がん経験者(CCS)がたくさんいます。10万人を超えているそうです。ただ成長発達の時期に非常に強い治療を受けるため、“がん"が治っても、治療の影響で心身に問題が出てくることがあります。そしてそれが生じる時期は個々に異なり、がんの治癒後10年、20年・・・と、忘れた頃に新たな問題を突き付けられることがあるのです。全員がそうなるわけではありませんが、今現在、何も問題がないと思っていても、きちんと検診を受け、自己健康管理を怠らないようにしないと、問題発生のリスクが高まります。
①自分がどのような病気になり、どのような治療を受けたかをしっかり理解する。
②この本をよく読み、自分と関連しているところをしっかり勉強する(本の内容すべてが関連するわけではありません)。
③定期検診を必ず受け、少しでもわからないこと、不安なことがあれば医療者や専門家に尋ねる。
こうすることで、問題発生の予防、そして発生しても軽度に抑えることができるのです。
私たちにとってこのように大切な本にもかかわらず、前述のように、とても入手できない値段となってしまったため、ミルフィーユが医薬ジャーナル社に増刷をお願いしましたところ、特別に100部なら、ということで承諾を得ました。近日中にミルフィーユに100部届きます。これを機会に皆さん、ぜひご購入下さい。会員以外の方々も含めて、一人でも多くのCCSに役立ててほしいと願っています。
【申し込み】
送り先(郵便番号・住所・氏名・電話番号)をミルフィーユホームページ ”お問い合わせ”からメールをお送りください。
入金確認が済みましたら着払いで郵送いたします。(発送には2週間程度かかります)
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認定NPO法人ミルフィーユ小児がんフロンティアーズ